フィットネストレーナーが考える『運動と食』カラダを作っていく意識


フィットネストレーナーが考える『運動と食』カラダを作っていく意識_____カウアン・アンドリアッチ

 

ブラジルとイタリアのハーフで、彫りの深い顔立ちにほんのり日焼けした肌のカウアンさん。健康的でしなやかな筋肉が魅力的で、経営するアカデミーでは自身の「運動と食」のこだわりをそれぞれにあったメニューでオーダーメイドで提供している。しかし、そのこだわりは、高校生の時に発症した脊柱が曲がりねじれてしまう「側湾症」(そくわんしょう)を発症したことがきっかけだった。今回は、フィットネストレーナーとしての「食」への意識について伺った。

 

【プロフィール】

アンドリアッチ・カウアン(フィットネストレーナー)

1990年生まれ。ブラジル、イタリアのハーフ。パーソナルトレーニング専用ジム「ARK personalアカデミー」代表

フィットネスモデル、ハーフフィットネスモデルとしてもスポーツメーカーのプロモーションやアンバサダーとして活躍。太陽のマテ茶(コカコーラ)などのCM出演やブラジリアンフェスでのMCも経験している。楽しみながらトレーニングをし、しっかり食べて、アクティブでヘルシーな生活を発信しながら、現在は、「ARK personalアカデミー」を立ち上げ経営者としても活動している。 

 

身体を作っていくという意識  

―――昔から運動が好きだったんですか?

体を動かすことも、ご飯を食べることも大好きでした。でも、高校の時に発症した側湾症がけっこう症状がひどくて、病院では「これは一生付き合っていくしかない」って言われました。家族で「治すことは絶対できる」って信じて、両親といろいろと検討して半年間のリハビリをブラジルでスタート。身体が曲がってしまうので、その身体を支える筋肉をつけるために水泳や筋力トレーニングを行いました。これが意識して「運動」をするきっかけです。その運動を通して、良い筋肉をつけるためには、運動だけではなく食事が必要不可欠なものと気づいたんです。「食事・睡眠・運動」この3つで身体が成り立っているので、リハビリでは、食事はしっかり13回食べて、しっかり運動して、しっかり寝てました。

 

―――運動やトレーニングと聞くと“鶏のササミ”を食べたりしたんですか?

はい。冗談ではなくて、そればっかり食べていた時期がありました(笑)。でも飽きるんです。いろんな情報を集めては試しての繰り返し。その時期は、健康=美味しくないものを食べる、というイメージでしたね。そんななかで「美味しいものを食べながらハッピーで健康で幸せな生活はできないかな?」って考えるようになりました。この頃に「運動と食」を真剣に考えて「身体を作っていく意識」が芽生えたのです。

 

 

■意識のスイッチを入れる

―――何かを制限するって難しいですよね。我慢のイメージがありますが…

簡単に説明すると「アメとムチ」で「食べたら動く、動いたらご褒美」です。沢山食べたらその分消費して、頑張った日は美味しいものを沢山食べる。僕はけっこう好き嫌いがあるんです。大好きなのは、赤身の肉。それさえあれば良い!というくらい(笑)でも、好きなものを食べたいから、野菜や魚もしっかり摂る。“制限”するのではなくて、“意識”することが大事です。○○を食べてはいけない、など自分に対して制限を作るのではなく、こういうものを食べれば身体に良い、という食意識をふだんから持てば、誰でも美味しいものを食べながら、健康で、かっこよくて、美しい身体になれる。でも、この意識を持っていない人が意外に多い。昨日何を食べたか覚えていますか?日頃から食への意識を持つことが大事で、毎日の積み重ねで自分の良いバランスが見つかります。習慣化してこそ自分のものになるんです。

 

―――意識するだけなら身体作りもはじめられそうですね

普段はやらないことをスタートするわけだから、辛いし、辞めたいし、逃げたくなる気持ちはすごく分かります。逃げないために、僕の役割は「意識のスイッチを入れる」こと。バランスが大事なので、トレーニングを通して合う合わないを見つけるサポートをします。

 

 ■口から入るものと出るものを意識する

イタリアのおばあちゃんに「イタリアの男なら甘い物を沢山食べなさい。甘い物を食べたら甘い言葉が出てくる。女性に甘く優しくなるんだからモテるわよ」と、子どもの頃からずっと言われてきました。で、食べてたらそうなれた!(笑)。単純です。そう、シンプルなんです!良いものを食べて、良い人と付き合って、良いことを思って、良い言葉を使う。1日のなかで食事がいちばん楽しい時間。食事を通して、幸せに気付いたり、自分の自信や良い部分を育てていくことができる。口に入ったものが自分自身を育てていくなら、良いものを食べないと。これは、親という立場としても子どもにきちんと伝えていきたいですね。

 

 ■綺麗を意識する

―――女性ならではの意識のしかたはありますか?

イメージですね。ジムに来る女性には「なりたい女性像は?」と必ず聞きます。どうなりたいか?そのイメージから始まります。就職、転職、結婚、出産などと、様々なターニングポイントがあって、そのたびに綺麗になっていく女性もいますが、年齢を重ねると自信を失っている女性が多いように感じます。でも、みんな「綺麗になりたい」って欲はある。僕だって女性にはいつまでも綺麗でいて欲しい。それには運動と食事は必要不可欠。綺麗をちゃんと意識して、自信を取り戻して、1から自分を作っていくのです。

 ―――どんな運動スタイルか具体的に教えてください。

女性の気になる部位って、内もも、お尻、二の腕。筋肉でいうとすごく時間のかかる部位。一回で効果は期待できないので、ちょっとハード系の体幹トレーニングで女性らしいくびれや柔らかさを目指します。ジムでのトレーニング自体はとても簡単。一生ジムに通える訳ではないし、自分で自宅でできるのが一番。ジムに通うのは、あくまでもファーストステップ。辞めても自分で続けるられることを教えます。家にある椅子、ソファー、ベットでできるような。あ、汗をかいて悲鳴をあげるようなのもやりますけどね。一度、自信を手にすると手放したくなくなる(笑)続けてしまいます!

 ―――食事指導は?

僕は“制限”を言わないトレーナーです。食事制限や糖質制限が主流になっていますが、それがどれほど身体に良くないかをもっと広めたいです。動物性タンパク質は1日のエネルギーになる。それに、たんぱく質より炭水化物は吸収が早いので、ご飯は朝とお昼に必ず食べて、夜に食べる量だけ心がける。食事は13食。細くなりたいからと言って何でも抜いてはダメ。食のバランスが分かってくると、自分でコントロールできるので楽しいですよ!

 

 

9月のイベントについて

―――1DAYトータルボディメイクイベントはどんな内容になりますか?

「こんなイベント北海道で体験できるんだ!」って内容になりますよ。

北海道は食の宝庫。自分で美味しいものも食べたいし、前から気になっていた札幌でのイベント開催はホントにうれしいです。

食事意識を高めて、知識を共有して、トレーニングの大事さを実感して…意識するファーストステップとしては十分過ぎる内容です。じっくりトレーニングをするので辛いけど、捉え方、感じ方次第でとても楽しいものに。少しでも吸収して自分の家に持ち帰ってほしい。参加者の皆さんと、楽しさをシェアして、価値あるイベントにしたいです。

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六本木パーソナルトレーニング専用ジム

Personal Academy ARK

by Andriatti Ribeiro Kauan

 http://personalacademy-ark.com

03-6277-7837

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